書家・筆じめっせい字屋 芭弥汰句(ハヤタク)

言葉の力、アートの力で人の心を変えていきたい。心のスイッチを入れる言霊筆で綴ります。

不寛容な人たち

time 2020/05/27

女子プロレスラーの木村花さんが自らの手で命を絶ったことがSNS上で流れてきました。
テラスハウスという番組に出演していてそこでの言動がSNS上で炎上したことが原因のようです。
まだ22歳。
ウチの上の子と同じ歳。
なんと、悲しく虚しいニュースでしょう。
もともと匿名が許されているところでは有名人や目立った人が誹謗中傷にさらされることはよくあることでした。
お隣の国ではそれで自殺に追い込まれたアイドルの話しもありましたね。
子どもの自殺でLINE上でのイジメが原因だったという話しもあったと記憶しています。
気にしない人にとっては「なんでそんなことで・・・」と思うようなことかもしれませんが当人にとっては精神を病むほどの大問題なのです。
僕も思春期のころにちょっとしたイジメから「死にたい」もしくは「殺したい」と悩んだ経験があるので気持ちはよく分かります。
特にネット上で匿名で沢山の誹謗中傷に晒されるのですから心への負担は相当なのものです。
さて、今回の花さんの話しですが単純な誹謗中傷よりも、行き過ぎた正義感や、花さんの言動に対しての違和感への敵対心からの投稿も多かったようで、なおさら心を痛める原因になったのではないかと思います。
その後も逆に犯人探しや、誹謗中傷した人への口撃、否定合戦で更なる炎上が繰り広げられたりしています。
そこには、「許せない」という感情だけが独り歩きしています。
それだけ不寛容な人が増えたということでしょうか。
コロナのことでも不寛容にクレームを言う人たちの話しも沢山聞こえてきます。
でも、きっと誰にでも少しはありますよね。
私はやってあげてるのになんであの人はとか。
ルールを守れない人を苦々しく思うとか。
そんな誰にでもある気持ちが増幅して抑えられなくなっている人が増えているのかもしれません。
人が人の気に触る時は価値観のズレを感じた時です。それが表に出るのは相手との関係性です。
すなわち今の社会は、関係性を気づかずにコミュニケーションを取れるようになっていることと、自己承認と他者承認が離れてしまう人が増えているということです。
今のままでは同じようなことは沢山起こるでしょう。
たとえネット上のコミュニケーションが取り締まることで厳しくなったとしても別なところで問題が起こるだけです。
世の中が発展するほどに、そして今のウイルス騒ぎや災害の度に、心に向き合う必然が人には課せられていると思います。
以前、誰かが「情報の時代が行き着くと精神の時代がくる」と言っていた記憶があります。
世の中が発展するほどに、コミュニティは村社会となり、体は自然を求め、心は人があるべき真理に向き合う状況が生まれています。
人はどう生きるか。
その答えは、人が生きてきたところを遡って向き合っていく必要があると私は考えています。
問題は身近なところから、答えは根元から考えてみましょうね。

 

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芭弥汰句

ハヤタク

ハヤタク

職業:書家、デザイナー、WEBプランナー
何だか元気の無い世の中になってませんか?大人たちは未来に悲観し、子供たちは夢を持てない。特に北海道にいるとそう感じざるを得ません。一人一人の気持ちが変われば世の中は少しづつ変わっていくと信じています。そのためにみんなの心のスイッチを入れたい!そんな思いで筆じめっせい字屋として活動しています。
書筆、筆ペンなどを使った絵も書いてます。
北海道内で各種イベントなどで書き下ろししてます。。
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