2020/10/13
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保健所へ行く
弟1がワクチンを打った次の日に亡くなり、無事葬儀も終わらせました。暫くは毎日何かある度に泣いていたが、日が過ぎる度に少しずつ気持ちは落ち着きつつあった。しかし、別な意味でモヤモヤとした気持ちが収まらず強くなっていった。そらは他の兄弟にとってもそのようだった。
病院からは何も言ってこない日が続いた。30年近くもその病院で働き、ワクチンを打った次の日にその病院で亡くなったのだ。当然、何か説明があるのだろうと思っていた。もしくは、厚生労働省に報告が遅れていいるのだろうか。報告が上がったら連絡が来るのだろうか。病院内で何か遅れているのだろうか。そんなことを想像して遺族間で噂していた。弟1は生前病院のことをあまり悪く言ったことはない。愛着はあったと思う。そんなことを想い病院側を悪く考えたくなかった。
それから何日過ぎても厚生労働省の報告には上がった様子はない。週ごとにアップされる報告書。弟1より後に亡くなった人は次々報告に載っていく。何故だろう。そう思って色々と調べるようになった。
病院に直接聞けばいいのだろうか。でもなんて話をすればいいのだろうか。誰に聞けばいいのかさえ分からない。病院に聞くとして誰が窓口になるべきだろうか。そんなことを残された兄弟で話ししながら色々探っていた。弟1の病院に対する想いを聞いていたので積極的に病院にアタックできなかった。
私たちはネットを使い色々と調べた。知ってそうな人に聞いてもみた。その中の情報から、まずは保健所に相談してくださいと厚労省のワクチン接種に関する情報の中にあることが分かった。どうやら保健所にウイルス関連の特別な課ができているらしいということでアポイントを取り兄弟たちで相談に行くことになった。
少し緊張しながら電話をしたが、担当者が良い人そうだので少し安心した。夜や週末でも対応してくれるらしい。聞くと担当の課ができてからあまり休めてないらしい。少しだけ同情した。
救済制度はたぶん何の救済もできない
私と直近の遺族数名で保健所にアポイントを取り相談に行った。特別対策室ということで通常の保健所とは違う商業ビルの一室でした。役所に行く感覚よりは気分的にちっとはマシかなと思った。
保健所の担当者に今までの経緯を一通り説明をしました。それを受けて担当者の説明によると、厚生労働省への報告は病院から省へ直接であり、その情報が後から保健所のほうに降りてくる仕組みになっている。厚生労働省への報告の判断は厚生労働省の指針に基づいて病院側が行うそうです。
はぁ、なるほど。
それ以上の感想にはならなかった。末端の保健所には何の権限もないわりに現場仕事の大変さに同情した。
それから担当者さんの説明は続いた。
「予防接種後健康被害救済制度というのがありワクチンによって健康被害を受けた方は申請を行うことができます。」
その窓口は保健所で行うそうだ。担当者さんが言うには、申請が行われると申請のための対策班を作り申請を精査し厚生労働省への申請をするサポートをしてくれるそうだ。ただ、今まで別の予防接種で申請をこちらの保健所でも行ったことがあるが、結果が出るまで1~2年と長期間かかるということでした。しかも、申請が通るかどうかは分からないため申請が通らない時の申請者側のストレスは大きいようだ。変な話し、重大な障害が残って生活に支障があったり、医療費が沢山かかるような時は大変だなと思う。
もう一つ、申請に高いハードルがあることを知らされる。
それは、給付請求に必要な書類において、死亡一時金請求に添える書類の一つとして、「予防接種を受けたことにより死亡したことを証明することができる医師の作成した書面」というのはあり、それは同時に医者と病院がワクチンと死亡の因果関係を認めるということに他ならないということだった。
私はそれを聞いて瞬時に、それは申請すらできないことを言っていると判断した。色々と調べた情報によると今回のワクチンは治験が進んでいないモノを緊急承認されたモノであり、ワクチンを接種した人がどんな割合でどんなことが起きるかは誰にも分からないモノであるということだった。
そして、ワクチンが引き金になって死に至る人の割合は非常に少ないことが考えられる。大半の人はかなり具合が悪くなっても免疫機能の中で通常の生活できる状態まで復活できると思われる。長期的にどうなるかはこれからの話しだ。
そのことはその辺の医者が自分の判断でワクチンとの因果関係を証明することなど不可能なことを示していた。弟1の死因も厚生労働省の報告に載っている人の死因もよくある突然死の症状に過ぎないのだ。医者が因果関係を疑わない限り厚生労働省の報告には上がらないだろうと思われた。
ということは大半は報告など上がらないのだろう。上手くできてるなと思った。
このことはこの時の後日にあった病院との対決の時のお話しで詳しくします。
私たちは更に虚しい気持ちを抱えて保健所を後にした。
制度と言うの作った人に有利にできている
国会で死亡した場合は4000万以上出る保証制度があると言っていた制度は、制度そのものが絵空事だということが分かった。
現場の医者が判断しなければいけないという時点でおかしな話だと思う。報告は全て上がり、症状は治験の一部として扱われて、救済制度は現場の医者の判断ではなく治験が溜まってから基準をあとで設けてから判断できるようにすればいい。C型肝炎保証のCMが今頃声高に聞こえてくるのが、この国は何も進歩していないと虚しくなる。
こんなことを言うと何でもかんでも報告すると大変なことになるし、詐欺的に申請する人も出てくるという人もいる。でも、日本人とそのトップの官僚組織はそんなにマヌケなのかいと言いたい。
その保健所での話しから遺族の中で救済制度の話しをすることは無くなった。金が欲しい訳ではないのだ。私たちが欲しいのは彼の死が活かされることだった。
さて、次はどうする。病院にはどうやって話しをしようか。弁護士にまず相談した方がいいだろうか。
遺族の間ではそんな話し合いが行われていたが、色々と触れて回っていたこともあり噂を聞きつけたマスコミが動き出し、だんだんと私たちだけの問題ではなくなっていく。
そして、そんなこともあったせいか、病院からも改めて説明をしたいと連絡が来て私たちは病院側と対峙することになる。
その辺の話しはまた次にします。